HIROCOLEDGEの着物(キモノ)について

このキモノは、ちりめんに型染めで柄を表現しています。型染めは、キモノに柄を施すために日本で生まれた伝統染色技法です。型染めの種類には、江戸小紋や、沖縄の紅型などがあります。型紙を切り抜き、防染のための糊をヘラで置いていきます。つまり、糊によって染まらずに残った部分が白いところです。染料が繊維の中に染み込んだこっくりとした色と、発色の良さ、そしてしっとり、とろんとした布地の重みは、正絹のキモノならではです。型染めという技法は、本来ならば繰り返しの模様を表現したり、同じモノをいくつも染めるために使われます。このキモノは、友禅染めのように、ひとつひとつ手で糊を置いていく技法で染めることも可能ですが、部分的に繰り返しのパターンを使い、くっきりとした柄を染め出すために、型染めという技法を選びました。また、私が型紙を彫ることと、出来上がった「型」自体がモノとして好きだということも理由のひとつです。型染めでありながら、大きな絵羽模様のデザインであるため、寸法は表記の通りワンサイズです。通常、反物からお仕立てする場合、身丈や身幅、裄の寸法は人それぞれ異なりますが、このキモノは広げて掛けておいても、身に纏っても楽しいキモノとして、柄が崩れないよう、出来上がりは全て同じ寸法となっています。身長が155センチ前後の方には少々身丈が長いとは思いますが、お端折で調節して着て頂くことは可能です。165センチ以上の方には丁度良く着て頂けると思います。

キモノを着ることの楽しさ、心がウキウキする感覚を、多くの女性に味わってもらいたい。キモノを創り始めてからの数年間、いまだにキモノを着る前日は、子供の頃の遠足前夜のように、ワクワクした気分になります。洋服を選び、身に纏うことの楽しさを知っている方なら、きっとキモノを纏うことで気づくこともたくさんあると思います。新しい発見があるかもしれません。考えたり、感じたりすることが、もっともっとたくさんあることに気づくかもしれません。そして、自分の回りにある小さな幸せや、楽しいことを実感できるかもしれません。私が日本に生まれ、日本に育ち、キモノに出会い、知ったことや感じたことを、少しずつでも伝えていければと思っています。